私は政策金融公庫(国民生活事業)で融資を受けています。
戸建て賃貸物件を購入するときや、太陽光発電設置のときなど、合計6本の融資を受けました。
融資を受けて毎月返済をするのですが、資金に余裕ができたときに考えるのが繰り上げ返済です。
繰り上げ返済をすることで、トータルで支払う利息を減らすことができます。
今は低金利で、定期預金などをしても、利息はほとんど付きません。
それであれば、定期預金よりも圧倒的に高い融資金利の繰り上げ返済をするほうが得でしょう。
しかし、この繰り上げ返済のときに気をつけないといけないことがあります。
それは、
- 繰り上げ返済したときのお金は返ってこない
ということです。
繰り上げ返済をして手元のお金が少なくなったときに、それ以上の急な出費が必要になることもあります。
順調に商売が続けばいいのですが、急になにかの要因で売上が落ちることも考えられます。
そうなれば手元のお金では足りませんので、また借り入れをしなければいけなくなります。
スムーズに借り入れできればいいのですが、借り入れに時間がかかったり、借り入れができなかったりしたときは、資金ショートの可能性も出てきます。
そのようなことのために、ある程度のお金を残し、急なトラブルに対応できるようにしておいて、残りを繰り上げ返済に回します。
政策金融公庫の利息だけを支払う返済方法
また、繰り上げ返済の方法ですが、通常は
- 期間短縮型
になると思います。
返済期間は短くなるのですが、毎月の返済額はそれまでと同じです。
もし、その後売上などが落ちてきた場合は、少し心配になります。
そこで私の場合は、
- 一定期間の元金を返済して、その期間の利息だけを支払う
ようにしています。
例えば毎月元金5万円と利息を支払っていたとしたら、50万円を元金返済します。
50万円なら10ヶ月分の元金になります。
そうすると、今から10ヶ月は利息だけの返済でよくなります。
もちろん元金が減っている分、利息は今までよりも少なくなります。
これであれば10ヶ月後には、約50万円弱のお金が貯まっているようになります。
もしこの期間に売上が減ったとしても、いままでより返済が約5万円弱少なくなっていて、なんとかやっていけるので、気持ちに余裕ができます。
商売が順調で売上が減らなければ、また50万円弱と余裕資金が貯まっているはずですので、50万円を同じように繰り上げ返済し、余裕資金はそれと同じように、他の政策金融公庫の借り入れの繰り上げ返済をしていくようにします。
そうすると、毎月のキャッシュフローはかなり改善されることになります。
気持ちに余裕が出てきますので、売上を伸ばしやすくもなるでしょう。
当然この方法は、
- 期間短縮型の繰り上げ返済と比べると、利息を減らす効果は低くなります。
しかし、期間短縮型は手元にお金がなくなって、支払いも今までと変わらないため、気持ちに余裕ができません。
私がやっている方法であれば、手元にお金がなくなっても、毎月お金の余裕ができてきますので、気持ちの余裕ができます。
もちろん余裕ができたからといって、浪費してしまっては意味がありませんので、その余裕を次の投資に回していくことで、売上を伸ばすことができるでしょう。
政策金融公庫の繰り上げ返済の手数料は無料
このような返済方法ができるのは、政策金融公庫以外では少ないのではないでしょうか?
そのようなことからも、政策金融公庫は民間の金融機関と比べると、非常に使いやすい金融機関です。
- 政策金融公庫の繰り上げ返済をすると、1年間融資を受けられない
- その後融資を受けるときの判断のマイナスになる
という噂もありますが、全くのデタラメです。
私は、繰り上げ返済をしても、毎年のように政策金融公庫から融資を受けています。
また、
- 繰り上げ返済をすると違約金やペナルティを支払わないといけない
という人もいますが、国民生活事業での融資では、そんな事はありません。
- 繰り上げ返済に手数料はかかりません。
かかるのは、銀行からの振込手数料だけです。
政策金融公庫は他にも固定金利であったり、担保設定時の登録免許税が無料などのメリットもあります。
そして一番のメリットは、しっかりと真面目に返済をしていることで、すぐに融資していただけることです。
初めは必要書類等を提出したり、面談をしたりする必要があります。
しかしそれ以降は、必要な書類を提出すれば、電話だけの質問ですぐに融資が出るようになります。
もちろん融資内容や決算内容で違ってくるとは思います。
多くの戸建賃貸物件に融資を頂いているのですが、物件を確認して融資の申し込みをすれば数日で融資の返事が来ます。
これはライバルの多い不動産を購入する上で、大きなメリットと言えます。
もちろん民間の金融機関も、様々なメリットがありますので、目的に応じて使い分けることが大切ですね。