腕相撲は手首と肘に大きく負担のかかるスポーツです。
肘の痛みといえば
- 野球肘
- テニス肘
- ゴルフ肘
などが有名ですが、腕相撲をした後に肘の痛みを訴える人は多くいます。
力自慢の二人が腕相撲をすれば、手首と肘に大きな力が加わるからです。
- 肘関節は肩から肘までの骨の上腕骨
と
- 前腕の手首から肘までの橈骨と尺骨の2本の骨
の合わさった部分です。
その関節の周りの軟骨や筋肉、靭帯に囲まれて守られています。
その肘に大きな力が加わることで、筋肉や靭帯が損傷することになります。
それらが痛みの原因の一つになっています。
前腕屈筋群も肘の痛みの原因の一つ
手首を曲げる動作で使う前腕屈筋群も、腕相撲でよく使われる筋肉です。
噛み手を使う場合は、手首を巻いて行います。
一般の人が腕相撲をするときにも、この手首を巻いて行うでしょう。
その手首を曲げて巻く動作を行うのが、この前腕屈筋群の数種類の筋肉です。
これらの筋肉も前腕から上腕へつながっているものもあります。
この手首を巻いた状態から、無理やり手首を返されて伸ばされることで、前腕屈筋群に炎症や損傷を起こすことになります。
肘に近い部分でそれを起こすことで、肘の痛みになることもあります。
腕撓骨筋も腕相撲での肘の痛みにつながる
前腕にある大きな筋肉の腕橈骨筋は、肘を曲げる動作や手を内側に回す動作に関わる筋肉です。
腕相撲で吊り手でよく使われ、負荷のかかる筋肉と言っていいでしょう。
その筋肉は前腕から上腕へつながっている筋肉で、腕相撲では、この筋肉に力が入った状態で、無理やり伸ばされるわけですから、炎症や損傷を起こすのは間違いないでしょう。
肘に近い部分を損傷すると、肘の痛みに感じることもあります。
腕相撲で手首が痛いのは?
腕相撲では肘や手首に負担がかかりますが、指にも大きな負担がかかっています。
指を動かすときには腱を使って動かします。
その腱が通っているのが腱鞘で、指を何度も動かしたり、大きな負担がかかったりすることで、それが炎症を起こすことになります。
それが腱鞘炎です。
これにより、手首の痛みが発生することになります。
腕相撲での肘や手首の痛みを予防するには?
体を温めてから腕相撲を行う
これらの痛みを防ぐにはまず体を温めて、肘周辺の筋肉に血液を流して温めておくことです。
いきなり腕相撲を始めることは、非常に危険な行為です。
ストレッチをすすめる人もいますが、筋肉に血液が流れていない冷えた状態でストレッチをするのは逆効果です。
体を動かして、体全体を温めておくことが重要です。
手が肩の外に出ないようにする
腕相撲をしているときは、手が肩の外側に出ないようにします。
手が肩の外側に出ると、肘や肩に大きな負荷がかかるようになります。
骨折などの怪我をするときというのは、この状態のときに多く起こります。
拳が両方の肩の間にあるようにし、負けそうになったときも、体をそちらの方向に倒して両方の間に収まるようにしましょう。
拳から目を離さないことで、肩の外に手が出てしまうことを防げますので、腕相撲をすときは、拳から目を離さないようにしましょう。
力の差を感じて負けそうになったら諦める
遊びで腕相撲をしていても、負けたくない気持ちから、負けそうになってもなんとか踏ん張ろうとしてしまいます。
しかし、このときも怪我をする可能性が高いときです。
遊びでやって、骨折や靭帯の損傷などをしてしまっては洒落になりません。
諦めることも大切なことです。
力の差を感じて負けそうになったときは、ねばらずに諦めましょう。
腕相撲のあとはアイシングをする
腕相撲をしたあとは、筋肉や関節などに大きな負荷がかかって、炎症を起こしています。
炎症を起こして痛みを感じる部分を揉みたくなってきますが、揉んでしまうと逆効果になります。
炎症を抑えるには冷やすことです。
氷などを使ってアイシングすることは、痛みを慢性化させないためにも重要なことです。
- 手首
- 肘
- 肩
などをしっかりと冷やしましょう。