お金持ちかどうかは、収入が多いか少ないかで決まるものではありません。
2009年のある雑誌の記事によると
「引退から2年間で、NFL選手の78%は破産か、財政的に厳しい状況に陥る」
といわれていました。
何十億も稼いでいても、破産するわけです。
収入とともに支出も増える
お金がたくさん入ると、お金の使い方が荒くなります。
多少無駄使いしたところで、次から次へと大金が入ってくるのですから、気になりません。
怪しい投資話にも、損してもいいからと、かんたんに乗っていくようになります。
借金して、割高の価格の不動産も、買っていくようになります。
お金を持っているからと、群がってくる人もいて、その人もたくさんお金を使ってくれます。
借金を申し込む人もたくさん出てきます。(もちろん回収できません)
稼ぎに比例して、支出も多くなるわけです。
収入が減るのに支出は減らない
そして、引退して収入が減るのに対して、支出は変わっていきません。
なかなか生活レベルは、簡単に落とすことができません。
借金の返済も、収入が多かったときの水準に合わせています。
返済も難しくなるでしょう。
誰が考えても、破産するのはわかるでしょう。
収入が少ないのにお金に困らない人
逆に収入は少なかったのに、退職して働かなくても、お金に困らないようになる人もいます。
退職すると、普通であれば収入は年金だけになります。
働かなくてもお金に困らないとは、どういうことでしょうか?
資産からの収入
収入より支出を抑え、コツコツとお金をためていきます。
ある程度まとまったお金になると、それを投資に回していきます。
すると、投資から得られるお金が増え、働いて得られる収入以外の収入が、少しずつ増えていきます。
収入が増えたからといって、支出が増えるわけではありません。
そのお金を使うことなく貯めておき、また投資に回していきます。
さらに投資から入ってくるお金が増えていきます。
資産から得られる収入が支出を超える
やがて、その投資から入ってくる収入が、毎月の支出を超えてきます。
もう、そうなると、仕事はお金のためではなく、趣味になっていくでしょう。
仕事を辞めたとしても、投資から得られるお金があるので、生活に困ることはありません。
そうなってから、初めて贅沢品といわれるものを、購入していくようにします。
収入の多さではなく習慣
収入より少ない支出に抑え、そのお金を投資に回し、投資から得られるお金を再投資して、投資から得られる収入が毎月の支出を超えてくるようにする。
これは、お金に困らないようにするための習慣です。
お金に困るか、困らないかは、収入の多さではなく、日々の習慣により決まり、その習慣は誰にでもできることですね。