福沢諭吉といえば、
- 1万円札
でしょう。
そして、もう一つ有名なのが
- 学問のすすめ
です。
この学問のすすめで有名な冒頭の一節といえば
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり
でしょう。
- 人は、産まれた時には上下はなく平等である
ということです。
しかし、実は、この後に続く言葉があります。
しかも、その言葉こそ、有名な一節より福沢諭吉が言いたかったことなのです。
学んだことは無くならない財産
学んだことは、どんな批判を受けようとも、他の人からは奪われないし、無くならないし、自分の財産になります。
私は中学3年から18歳まで、学歴とは全く関係のないところにいました。
そこにいたために、18歳で中学卒業という学歴しかありませんでした。
しかしそこで学んだことは、人生で非常に大きなことを学んだのです。
考え抜く力
そこでは、一つの事柄や、考え方に対して、何時間も多くの人と考えぬいて、意見を出し合う時間が多く設けられています。
そのことにより、私は、今でも一つのことに対して、考えぬく力があるように思います。
文章を書く力
そこでは、毎日のように日記を書いたり、考えたことを書いたりする時間がありました。
他の人が書いた日記や文章を見る機会もたくさんありました。
そのことにより、下手だった文章が、少しは読めるような文章を書くことがあできるようになりました。
文章を書くことも、苦痛でなくなり、今では、賃貸マンションのサイトの文章を書いて入居を決めたり、アフィリエイトサイトを作ってお金を稼げていたりします。
人前で話せる力
そこでは、たくさんの人の前で、発表をしたり、ミュージカルをする機会がたくさんありました。
そのことにより、セミナーを開催することに、抵抗なく行うことができました。
無報酬で働くこと
そこでは、午前と午後に仕事をします。
お金をもらうこともなく、無報酬でする仕事です。
そのことにより、先に相手に与えることが苦痛でなくなります。
相手から、お金や何かをもらおうと思えば、先に何かを与える必要があります。
もともと無報酬で仕事をしていたため、先に与えることが普通なのです。
そして、仕事自体が好きになりました。
目標を持つ大切さ
そこでは、仕事や作業をする時に、必ず
- 目的
- 目標
- 作業のポイント
などを設定して、仕事をしていました。
そのことにより、何事も目標設定をして、それに挑戦することが身につきました。
書いても書いても書ききれないほど、そこでは学んだことがありました。
学校で必要な知識は学びませんでしたが・・・。
この学んだことは、私の財産であり、盗まれる心配もなく、一生使えるものです。
学問のすすめの冒頭の有名な一節に続く言葉
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり
に続く言葉は
されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤(きせん)上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資(と)り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。
されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥(どろ)との相違あるに似たるはなんぞや。
その次第はなはだ明らかなり。『実語教(じつごきょう)』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。
と続いています。
簡単に言うと、産まれた時は上下の差別はないが、世の中は、
- 賢い人と愚かな人
- 貧しい人とお金持ちの人
- 身分の高い人と低い人
がいます。
その違いはなんでしょう?
その違いを生んでいるのは、
- 学んでいる人
- 学んでいない人
によってできています。
- 学問のある人は、貴人や富人となります。
- 学問のない人は、貧人や下人となります。
ということです。
学び続けることが大切
冒頭の一節がよくピックアップされていますが、そちらは、福沢諭吉が考えて書いたことではなく、引用した部分といわれています。
言いたかったことは、やはり、その後に続く部分でしょう。
学んだことは、奪われることもなく、無くなることもなく、その人の財産となり、人生を豊かなものにしてくれます。
常に学び続けていくことが大切ですね。