空手で突きの動作をするとき、腕や拳に力が入っているように思いますが、実は入っていません。
相手に当たる瞬間に固定する必要があって力が入ります。
しかし、それまでは力は抜けている状態です。
では、どこの筋肉が突きのスピードや強さを決めているのでしょうか?
一番大きな影響を与えているのが脚の筋肉でしょう。
脚の筋肉で前へ蹴り出して、その力を利用して体を回転させ、拳に伝えているのです。
そのため後ろに下がりながら突きを出しても、全くスピードや威力がないのがわかると思います。
腹筋や背筋などの体幹の筋肉も重要です。
下半身で作られた突きのパワーを回転に変えて、突きがあたった瞬間に体がブレずに衝撃が伝わるのも、この体幹の筋肉が大きな影響を与えるようになります。
そして回転の力にプラスして、
- 正拳突きと下突きなら腕を前に出す力
- 鉤突きなら腕を横へ振る力
を加えていきます。
この
- 上腕を動かす筋肉が肩甲骨周りの筋肉
になります。
脚や体幹は、多くの人は鍛えているのですが、この肩甲骨周りの筋肉は忘れられがちです。
脚の筋肉が作用しにくい前脚と同じ手での突きは、この肩甲骨周りの筋肉が大きく作用します。
そこで忘れられがちな肩甲骨周りの筋肉の鍛え方を紹介いたします。
肩甲骨周りの筋肉の鍛え方
ゴムチューブでの鍛え方
ゴムチューブで肩甲骨周りの筋肉を鍛えるのは
- エクスターナルローテーション
- インターナルローテーション
の2つが有名です。
トレーニングチューブや自転車のタイヤのチューブなどを使ってトレーニングすることができます。
エクスターナルローテーション
インターナルローテーション
ダンベルでの鍛え方
ダンベルでも鍛えることができます。
肩甲骨周りの筋肉は、軽いウエイトでトレーニングできますので、100均に売っているような軽いものでも十分です。
こちらもチューブトレーニングと同様
- エクスターナルローテーション
- インターナルローテーション
の有名な2つに加え
- ダンベルショルダーサークル
- ダンベルエンプティカンエクササイズ
- ダンベルフルカンエクササイズ
の3つでトレーニングできます。
エクスターナルローテーション
インターナルローテーション
ダンベルショルダーサークル
ダンベルエンプティカンエクササイズ
ダンベルフルカンエクササイズ
腕の振りの強さと速さを決めるのは肩甲骨周りの筋肉
突きの威力を決めるのは、間違いなく下半身の力です。
この力をいかにロスなく拳に伝えるかが重要です。
その力に加えられるのが、腕の振りの速さ強さです。
それを決めるのが肩甲骨周りの筋肉。
地味な筋肉ですが、大きな役割を果たしています。
空手で他の人より強くなりたい!
と思うのであれば、ぜひトレーニングしてみてください。