瞬発力を上げるトレーニングとしておすすめの種目のジャーク。ウエイトリフティングのクリーン&ジャークの、ジャークの部分だけをおこなう種目です。
ウエイトを胸から一気に頭上へ挙げます。
上半身の筋肉を使っているようですが、主に使う筋肉は下半身の筋肉です。
下半身のパワーを上半身に上手に伝えることで、胸から頭上へウエイトを上げることができるのです。
この種目、多くの人はバーベルで行います。
ところが、中にはケトルベルで行っている人もいます。
バーベルなら安定していて行いやすいのですが、なぜケトルベルでジャークを行うのでしょうか?
そこでケトルベルで行うジャークのメリットを紹介いたします。
ケトルベルでのジャークのメリット
背中や肩の筋肉を多く使う
ケトルベルのトレーニングのメリットは、不安定さです。
バーベルやダンベルは、形状からしてトレーニングしやすい安定した作りになっています。
ところがケトルベルは、非常に不安定で扱いにくいです。
ジャークでも当然同じです。
頭上に挙げたとき、うまくバランスを取らないとフラフラします。
そのため、無意識的に肩や背中の筋肉を使って、ケトルベルを安定させようとします。
当然それだけ肩や背中にストレスが掛かることになり、筋肉の発達につながります。
体幹の腹筋背筋を多く使う
ケトルベルを頭上に挙げたとき、肩や背中で細かいバランスの調整をします。
大きなバランスを調整するのは、体幹の腹筋と背筋を使います。
バランスが取りにくいケトルベルだからこそ、ウエイトが大きくブレやすく、それを安定させるためには、腹筋と背筋を使って調整する必要があるのです。
バーベルのジャークのときとは違って、ケトルベルでは
- 肩
- 背中
- 腹筋
- 下背部
などの筋肉をたくさん使うことになります。
特にジャークでは頭上にウエイトを上げますので、ウエイトがブレやすい種目であり、ケトルベルではそれが大きくなるでしょう。
同じ動作で多くの筋肉を使いますので、効率がいいともいえます。
オーバヘッドスクワットも同じような作用で多くの筋肉を使う種目です。
スポーツに活かしやすい
スポーツのときというのは、体や道具が安定している状態というのは、極めて少ないといえます。
常に不安定な体の状態や道具を使ってスポーツを行うわけです。
バランスの取りやすいバーベルよりも、不安定なケトルベルを使うほうが、スポーツに近い形になります。
重心がブレてもそれを上手に安定させることで、スポーツのパフォーマンスが上がっていきます。
その不安定な状態を作って、安定させるコツを自然と身につけられるのがケトルベルなのです。
普段使わないウエイトでジャークをやってみる
筋肉は刺激に慣れると発達しにくくなります。
違う刺激を入れてあげると、発達しやすくなります。
普段バーベルやダンベルばかりでトレーニングしている人は、ケトルベルも使ってみましょう。
普段ケトルベルばかりでトレーニングしている人は、バーベルやダンベルも使ってみましょう。
筋肉の発達や、スポーツのパフォーマンスアップが望めると思いますよ。
ケトルベルを使った瞬発力を鍛えるトレーニングは、ジャークだけではありません。
ケトルベルスナッチもその1つです。
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