トレーニングをするときに
- バイラテラル
と
- ユニラテラル
というのを、聞いたことがある人もいるでしょう。
両手や両足を同時に使うトレーニング
バイラテラルのバイは「両方の」という意味で、両手や両脚を同時に使ったトレーニングになります。
例えば、両手で同時にカールを行うバーベルカールは、バイラテラルトレーニングになります。
脚であれば、スクワットなどもそうでしょう。
片手や片脚でのトレーニング
ユニラテラルのユニは「片方の」という意味で、片手や片脚を使ったトレーニングになります。
例えば、片手ずつカールを行うワンハンドダンベルカールは、ユニラテラルトレーニングになります。
脚であれば、ブルガリアンスクワット
ワンレッグデッドリフト
などがそうでしょう。
ユニラテラルのほうが高重量を扱える
このバイラテラルとユニラテラルですが、バイラテラルで扱える重量は、ユニラテラルで扱える重量の2倍より、かなり少なくなります。
つまり、片方ずつのトレーニングの方が、高重量を扱えるということです。
特に初心者は、その差が大きくなります。
この原因は
- 片方ずつの方が、トレーニングに集中しやすい
というのがあるでしょう。
そのため、両方を同時に行うバイラテラルでのトレーニングだと、片方ずつ行うユニラテラルと比べて、筋力や筋肉を成長させにくいともいわれています。
動作もバイラテラルトレーニングよりユニラテラルトレーニングのほうが自由度が高くなります。
肩のトレーニングの両手同時に行うダンベルショルダープレスでは、体を垂直にしてそこから左右に動かすことはできません。
しかしワンハンドダンベルショルダープレスであれば、左右に体を傾けることができますので可動域は大きくなり、収縮感が高まりストレッチもしっかりできます。
また、うまくバランスを取らないといけませんので、体幹を同時に鍛えることにもなります。
ユニラテラルトレーニングのほうが実用的
またスポーツでも、両手や両脚を同時に同じ動きにさせる動作は少なく、片方ずつ動かす動作の方が多くあります。
両足でジャンプするのは、バレーボールやバスケットボールなどの限られたスポーツです。
多くの場合は片足で踏ん張ってジャンプするものがほとんどです。
また蹴る動作もサッカーや格闘技のように、片足で蹴る場面がほとんどです。
レッグエクステンションは蹴る動作に近いトレーニングです。
普通であれば両足同時にトレーニングすると思いますが、このスポーツなどの動きを考えると、片足ずつ行うトレーニングも取り入れるべきでしょう。
このような点から、ユニラテラルのトレーニングをするメリットは大きいと思います。
バイラテラルトレーニングももユニラテラルトレーニングも、それぞれメリット・デメリットがありますので、片方に偏ることなく、両方を上手に取り入れることによって筋肉に違った刺激を与えて発達させることができますね。