チョコレートメーカーとして有名なロイズ。
北海道のチョコレートメーカーで、空港でも売られていますが、販売店は北海道と沖縄がほとんどです。
そんな中、私の住む愛南町の隣の宇和島市にも、西日本で唯一の通年販売店があります。
それが
- 道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場
です。
こちらで、ロイズの商品やソフトクリームを購入することができます。
すぐ近くでロイズの商品が購入できるのは嬉しいのですが、誰もが思う疑問があります。
それは
「なぜ宇和島でロイズの商品が売られているのか?」
ということです。
北海道と愛媛の宇和島。
あまり関係がなさそうなのです。
そこで、ロイズの販売店が宇和島にある理由を紹介いたします。
ロイズの販売店が宇和島にある理由
ロイズの販売店が宇和島にある理由は
- 宮城県岩出山町(現 宮城県大崎町)
- 伊達家
にありました。
宇和島市と岩出山町の繋がり
宇和島藩伊達家の城下町・宇和島市と岩出山
きさいや広場ロイズ販売店 印刷物より引用
宇和島市は1614年、伊達政宗の長男、秀宗が十万石で入封し、宇和島藩伊達家の城下町として栄えました。
藩祖伊達秀宗は1591年陸奥国生まれ、幼少時代を宮城県岩出山町(現 宮城県大崎市)にある岩出山城で過ごしています。
しかし、豊臣秀吉の猶子であったことから、徳川の世では仙台藩にふさわしくないという理由で秀宗は家督を継ぐことができませんでした。
そこで父・政宗は別家を残すことを考えます。
1614年の大阪冬の陣では父・政宗とともに参陣。
政宗は徳川家康から参陣の功として伊予宇和島10万石を与えられました。
これを別家として継いだ秀宗は初代藩主となり、その後伊達家は廃藩置県まで宇和島を治めました。
このことから、1999年に宇和島市と岩出山町(現 宮城県大崎市)は姉妹提携を結び、相互交流を図っています。
このように、まずは岩出山町と伊達家の繋がりで、岩出山町と姉妹提携をしております。
岩出山町とロイズの工場がある北海道当別町との繋がり
ロイズの工場があるのは、北海道当別町です。
これでは、宇和島市との関係はできていません。
岩出山が結んだ、もうひとつの関係
北海道・当別町も伊達家によって開拓された土地です。
仙台藩一門・岩出山伊達藩の当主・伊達邦直は、明治維新で戦に敗れ、一万四千石あった 禄高を六十五石に減封されました。
邦直はこれによって家臣が路頭に迷うことを憂い、私財を処分して得た資金で北海道を開拓することを志願しました。
新しい時代を生き抜くため、自ら北海道に渡り、最終的にたどり着いたのが当別の地です。
邦直は一門を率いて異郷の地を切り開き、当別町の基礎を築きました。
当別の地に最初に槌音が響いてから130年がたった2000年、岩出山町(現 宮城県大崎市)と当別町は姉妹都市の盟約を結び、さらに友好を深め合うようになりました。
きさいや広場ロイズ販売店 印刷物より引用
ここで、ロイズの工場がある北海道当別町が、宇和島市と繋がってきます。
2009年に宇和島市と当別町が姉妹都市に
2009年に伊達家と岩出山町の繋がりから、宇和島市と当別町が姉妹都市として盟約を締結することになります。
その繋がりから、宇和島市のきさいや広場で、ロイズのチョコレートとソフトクリームが販売されるようになったのです。
日本のどこでも売れそうな、人気のあるロイズのチョコレート。
それでも宇和島を選んでくれたことは、本当に有り難いことです。
宇和島市には、伊達家と岩出山が繋いでくれた絆を大切にして、今後もいい関係を続けてほしいですね。
ロイズの商品を購入するならこちら
宇和島市遊子じゃがいも段々畑
宇和島市には他にもおすすめの場所があります。
それが
- 遊子のじゃがいも段々畑
です。
ジャガイモ畑?
と思うかもしれませんが、驚くような光景が広がっています。
詳しくはこちらをご覧ください。